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サービスアパートメント
説明

サービスアパートの説明

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(1) 定義

  ホテルとアパートの中間の機能をもった住居のことで、この2つの施設とは全く別の施設とし認知されています。


(2) 生い立ち 

  1980年頃までは、サービスアパートという言葉自体存在しませんでした。それまでは、ゲストハウスという名前で、現在のサービスアパートメントと同じ内容の機能を持った施設がありました。スクムビットソイ4にあったゲストハウス(後にバーンタイゲストハウス)が大変有名でした。昔々駐在した人にとっては懐かしい名前でしょう。

このゲストハウスは、すべてがワンルームタイプで、洗濯代、掃除代、車代、朝・夕食付きという単身者にとっては至れり尽くせりの施設でした。ただし、プール、ジム、サウナなどのファシリティーはありませんでした。

1985年代頃から投資ブームとなり、単身者のための施設が不足して、ホテルに宿泊するようになりました。しかし、ホテルに飽き足らない人のためサービスビスアパートの需要が増加してきました。この時、この流れをすばやく察知した会社が、センターポイントグループでした。この会社は現在サービスアパートになっています。

このブームによりゲストハウスはファシリティーが不十分なため、主流から離されてしまいました。かつ警察からゲストハウスはホテルであるから警察管理下とするという通知を受けてしまいました。よって先にあげた懐かしい名前、バーンタイゲストハウスは、日本橋 という名前に変更しました。

現在では、ゲストハウスはホテルと同じ警察の管理下になっていますが、サービスアパートはアパートと同様に警察の管理外になっています。

(3) ホテル・アパートとの比較
種類
サービスアパート
ホテル
  アパート(マンション)
コンセプト
中期滞在
短期滞在
長期滞在
期間

1ヵ月ごと又は1年間
(注1)

原則 日割り
1年契約
家賃
(注2)
1ヶ月ごと
原則
月極め(1年契約)
デポジット
2か月分
なし(注3)
2ヶ月分
間取り
1ベットルームが主流
スタジオタイプ
2〜3ベットルームが主流
キッチン
有り
無し
有り
電話
間接、一部直接
間接
直接
洗濯
フロントへ出す、
又は洗濯機
フロントへ出す
(割高)
洗濯機
デポジット返却
却日(退去日)
から1ヶ月
却日(退去日)
2ヶ月後
光熱費
含まれる
含まれる
別料金

(注1) サービスアパートによってはデイリーあり
(注2) 家賃は日本と異なり前払い制
(注3) 全く不要という訳ではない

(4) メリット

・ ホテルより部屋が広いためリラックスできる。
・ 家賃に電気代、水道代、NHKなどが含まれている。
・ 家賃は、ホテルより割安である。
・ 掃除の心配がない。
・ 入居・退居の手続きがアパートに比べて楽。

(5) 代表的なサービスアパート

CNCレジデンス
 スクムビット地区でのサービスアパートで一番人気のある物件は?と聞かれると答えに窮するところですが、あえて答えるならCNCレジデンスでしょう。理由は以下の通り・・・。

@ 場所がソイ33という奇数側にあり、夜は食べる所に困らないほど飲食店が多く集まっている。
A 部屋の造りが、1ベット(リビングと寝室がセパレート)で広さが60u程度と手頃なスペース。
B 家賃が他の物件に比べ割安感がある。 
C 内装は、日本人好みのフローリング(パケー)で壁がクリーム色のウォールペーパー。
この物件が気にいらない人は日本人ではないのではないか、と思われる程日本人好みなのです。

Citi Resort Group
Citi Resort Groupソイ39に3つ、ソイ49に1つの合計4物件あり、ここは中間層の客をターゲットとし、かつタイへの赴任が初めてというビギナー向けにしており、日本人が窓口に当たっており、タイにいても日本同様のサービスが受けられるというのがコンセプト。
部屋はアパートに近い内装、つまりフローリング(パケー)に白壁という仕上げ。内装のシンプルさがかえって落ち着いた気分になるというもの。

Grand Tower In
 ソイトンローにあるこの物件。スクムビットでは唯一不動産を通さず、企業との直接契約で成り立っています。その昔(20年前)、ここはタイ人専用のアパートで予算の少ない日本人が若干住んでいました。ところが大変便利なロケーションのため少しずつ増加し、今では日本人100%になってしまいました。

 この物件は、タイに初めて赴任した人のための一時的な宿舎であり、ここに3ヶ月ほど住んで家族用の住居に移る人が多 いです。元々、タイ人専用の5000〜6000バーツの物件だったのが今では月35,000バーツのサービスアパートに変わったという、バンコク住宅版シンデレラ姫物語ではないでしょうか。試しに電話して、空室状況を聞いてみてはいかがでしょうか?

 会社名を聞かれて、一元の客でしたら高い家賃を言われ、 かつ待たされること間違いなし?


(6) 最近の傾向


(1) 大型化、高級化、ファシリティーの充実が進んでいる。
 サービス採算を考えると200室以上必要。又ホテルに勝るとも劣らないくらいの高級化が進んでいる。ホテルの場合、プール関係に広いスペースを要求されるが、サービスアパート程のスペースを要求されない。その部分を他のファシリティーに向けることによって、ホテルと太刀打ちできるようです。

(2) 内装がバラエティー豊か
ホテルの床はカーペット、又は絨毯が主流だが、アパートはフローリング(パケー)が主流。 サービスアパートはフローリング(パケー)が主流であるが一部カーペット又は絨毯で、 この床の選択によって内装も異なってくる。又、内装は、壁が白ペンキ、ウォールペーパーによっても異なってくる。つまり、アパートのような内装から宮殿のような高級な内装までさまざまなグレードに分かれています。

(3) 需要の増加と家賃の上昇
 外国からタイへの投資増加に伴い、ビジネスマンが流れ込んできています。 供給側であるサービスアパートは微増であり、この結果、供給不足となり家賃上昇が続いています。 これは総供給(つまり外国人のタイへの流入)の接点によるものです。 大幅な家賃上昇でもないとしてもアパートの家賃以上の上昇を予想します。

【関連情報】アパート管理とコンプレインの扱い


サービスアパートの詳細説明



  ここではサービスアパートの施設、備品関係、サービス、契約書などについて説明したい。

(1)施設

  内装、床、壁などファシリティーはどの施設も充実しています。家賃に比例していますので想像できるでしょう。プールはもちろんどの施設も設置されています。サウナ、ジャグジー、フィットネス、ジム、レストラン、ミニマートなど物件によって異なります。

(2)備品

 部屋内のファシリティー(備品)については、テレビ、冷蔵庫、エアコン(以上はもちろんのこと)の他、セーフティーボックス、ミニコンポなど生活するのに必要な備品は一応そろっています。なお洗濯機については別に記しています。(ベット、テーブル、椅子、ソファーなどはもちろん有り)

(3)インターネット(ADSL)、洗濯の方法

 インターネット(ADSL)については、別記の通りサービスがバラバラです。ホテル並の料金から無料のところまであり、各物件の方針が ここに表れています。

 洗濯については、いろいろバリエーションがありここでも各物件によって方針が異なっています。洗濯については単身者にとって食べるところと共に関心の深い問題です。別紙に各物件の洗濯についての内容を示しましたが、概略を示すと次の通りです。

@原則ホテルに準じた扱い・・・ビニールに洗濯物を入れ、一点又はパッケージによる計算によって処理してくれる所。
A洗濯機を設置し(自分で又はすでに設置済)・・・自ら選択し、一部をパッケージ計算により洗濯してもらう。
Bその他、自ら洗濯し、又は外部の洗濯に出す方法など。

(4)掃除

 部屋の掃除は、毎日又は一日置きの違いはあるものの、特別支障はありません。ベットメイキングにしても、シーツを毎日取り替える必要があるのかどうか疑問のあるところです。(シーツ交換は毎日ではない)

(5)契約書、デポジットの返却

 契約書は存在しますが、すでに定形のフォームになっており、常識的内容になっていますので、注意する必要はありません。(アパートの場合はチェックが必要ですが)デポジットの返却は、即日の所と退居後一ヶ月の所と分かれています。