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中途解約条項(ディプロマティック クローズ)についての説明
2013.9.21    

 1.意味

   契約期間中であっても、会社の命令で日本に帰国する場合、デポジット全額の返還
  される内容のことを中途解約条項(ディプロマティック クローズ)と言う。

   この言葉は、外交旅券 「 Diplomatic Passport 」の意味で使われています。
  Clause は、【文法】節、(条約・法律の)条項、の意味です。又、 Clause は、ラテン語
  「閉じる」からの由来です。

   その昔、ローマでは、政府の役人が地方へ行く場合、公共便利許可証(ディプローマ)を
  発行し、その人の便宜を図った。 この言葉から、由来した内容、条項と考えられます。

 

2.挿入の時期・方法

  (1)  初年度は挿入してくれない。

  (2)  再契約の際に、借主が申し入れを行い、貸主が了解して合意となる。
     時によっては、貸主が了解せず、話し合いになったリ、結局、再契約が成立しない
     場合もあり。

  (3)  この条項は、契約書本体に挿入する場合と、別にメモランダムで取り交わす場合と、
     二通りあり。

 

3.適応範囲と手続き

  (1)  中途解約条項は、再契約の際のみ、申し入れることができる。

  (2)  この条項では、会社の命令により、勤務地から離れる場合に適用される。
     例えば、勤務地がバンコクからシラチャーに変わった場合、認められる。

  (3)  手続きは、業者を通じて行い、最終的には双方のサインを交わして完了となる。
     まれに、業者を通さず直接サインを交わす例もあるが、それは双方の勝手です。

 

4.中途解約条項の記載例
    省略します。

 

5.ケース例

   (1)  一般的にワンオーナー物件は、トラブルが少ないですが、コンドミニアム物件は、
      トラブル例がより多いでしょう。

   (2)  サービスアパートについては物件により、初年度でも認められる場合がありますので、
      事前に契約内容の確認が重要です。

 

6.コメント

    以上、ビジネス習慣に基づき記述しましたが、円満解決が理想です。
    トラブルが発生しないよう、事前のチェックと、事後の対応が大切です。
    当社では、デポジット担当の専門を配置してフォローしています。      ( 2013.9.21 K 記)

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