6.コンピュータ

               タイでのパソコン関連機器購入ガイド
 
第1回
第2回
第3回
第3回

2008.8.29
ノートパソコン

 このシリーズでは、タイで購入した方がよい物、日本で購入した方がよい物を、
小林(株)へ問い合わせが多いものを中心に、書いてみたいと思います。
 但し、これらは個人的感想のため、あくまで参考程度にお願い致します。

 第4回目は、「ノートパソコン 」についてです。

 今回は「ノートパソコンは、日本で購入して持って来た方がよいのか?
      タイで購入した方がよいのか?」という、最近とても多い質問です。


 結論としては「一長一短なので、好みに応じて。」ということになります。


 それぞれのメリットとデメリットは、次の通りです。

 (1)タイでノートパソコンを購入

 【メリット】
 ・購入したショップで保障が受けられる。
 ・台湾製が多いため安価。
 ・ワイヤレスインターネット用部品の取り付けやセッティングなど、柔軟に対応してもらえる。
 ・日本からの郵送時の、故障や税関でのリスクもなし。

 【デメリット】
 ・ソフトが基本的にコピーのため、倫理的に問題があり。
 ・アップデートが難しい。
 ・Windowsのコピーソフトなどに、ウィルスがあらかじめには入っている場合がある。
 ・修理の際、2〜3ヶ月預けることがある。
 ・言葉の問題があり、意思疎通がスムーズに行かないことがある。


 (2)日本でノートパソコンを購入

 【メリット】
 ・基本ソフトが日本語で、キーボードも日本語なので、操作がしやすい。
 ・正規版のためアップデート可能であるため、セキュリティ対策も、パソコンが自動で行ってくれる。
 ・日本製のパソコンは、台湾製とは、キーボードのタッチや、細かい作りが違っており、やはり使いやすい。

 【デメリット】
 ・日本で販売されているノートパソコンは、正規版のソフト込みで販売されているため、英語のWindowsを別途購入予定の場合には、やや割高感がある。
 ・日本からの郵送時、故障や税関でのリスクが多少あり。
 ・故障の際、メーカーによっては海外では、保障対象外となる場合がある。
   

                                      (Kenchan記)


2008.8.2
パソコンの液晶ディスプレイ

 このシリーズでは、タイで購入した方がよい物、日本で購入した方がよい物を、
小林(株)へ問い合わせが多いものを中心に、書いてみたいと思います。
 但し、これらは個人的感想のため、あくまで参考程度にお願い致します。

 第3回目は、「パソコンの液晶ディスプレイ」についてです。

 最近、「パソコン用の液晶ディスプレイは、日本から持って来た方がよいのか?
     タイで購入した方がよいのか?」という質問が続けて何件かありました。

 結論から言えば、「メーカー品にこだわりがなければ、タイでの購入も選択肢の一つ。
            性能の良いものを求めるならば、日本で購入して持って来た方が良い」
 ということになると思います。


 タイのパソコン用の液晶ディスプレイは、ほとんどが台湾と中国からの輸入品で、
日本メーカーのものは、滅多に見かけません。

 大きさは、15インチタイプの製品が製造中止になったため、入手できるのは、
17インチがほとんどです。
 値段は、17インチの台湾製で8千バーツ(現在のレートで約26,000円)くらいです。
19インチですと、1万バーツ強から販売されています。
 ヒューレッドパッカードや、サムスンなど、やや知名度のあるメーカーの場合、
この20%-30%増しくらいの価格です。

 但し、性能の良い品を求めると、タイではなかなか見つかりません。
 例えば、現在日本では一般的である、輝度400cd/m2以上、応答速度10ms以下、
コントラスト比700:1以上、光沢硬化ガラス保護フィルター付き、視野角150度以上などの
条件で探すとなると、タイでの入手は非常に困難です。

 タイには、製品カタログはほとんどありませんし、店員さんも細かいことはわからないことが
多いため、性能と品質を重視する方は、日本から持って来られる方が良いでしょう。
 値段的には、日本の方が安めですし、日本で購入しても電圧が220Vに対応しているものが
ほとんどですので、そのまま使用できます。

                                      (Kenchan記)


2008.7.4
変圧器

 このシリーズでは、タイで購入した方が良い物、日本で購入した方が良い物を、
小林(株)へ問い合わせが多いものを中心に、書いてみたいと思います。
 但し、これらは個人的感想のため、あくまで参考程度にお願い致します。

 第2回目は、「変圧器」についてです。

 今回は
 「変圧器は、日本で購入して持って来た方がよいのか? タイで購入した方がよいのか?」
 という質問です。

 結論から言えば、「タイで購入した方が良い」ということになると思います。

 タイの大きなデパートである伊勢丹や、エンポリアムで、変圧器は販売されています。

 大型の1、500ワットのタイプで、5〜6千バーツ(現在のレートで約2万円)くらいです。
 日本では、同タイプが4〜5万円くらいですので、タイの方が安価です。
 また、相当な重量のため、郵送料や保障のことを考えると、現地で購入の方が良いでしょう。


 日本では、変圧器などは使う機会はありませんが、実際使ってみると、
次のようなことに気付きます。

 1. 結構音がするので、夜などは少々気になる。
   電化製品を使用していない時でも、ジーという音がする。
 2. 熱い。意外と発熱するので留守時など心配。
 3. 重い。部屋の中で移動する時でも一苦労。
   1,500ワットタイプなら、重量は40Kg以上。

 以上の対策として、「小さなワット数の変圧器」を購入することをお勧め致します。

 例えば、、、
  台所に電気炊飯器用として、1,000ワットの変圧器を1つ。
  寝室に、デジカメやシェーバー、携帯電話やポータブルプレーヤの充電用などに、
  50ワットの変圧器を1つ。
  リビングに、電気スタンドやDVDレコーダー用として、300ワットの変圧器を1つ、
 などのように分散させると良いでしょう。

 個々の変圧器のワット数が少なくなるために、「1」の騒音は減少、
「2」の発熱は少なくなり、「3」の持ち運びも楽になります。
 また、万が一故障した場合でも、繋いである電化製品へのダメージは最小限で済みます。

                                      (Kenchan記)


2008.6.27
パソコンの停電対策 - UPS -

 只今タイは雨季です。停電も時々起こります。

 最近、問い合わせで多いのが、
  「デスクトップパソコンに、非常用電源を付けておいた方が良いか?
   それは日本から持って来た方がよいのか?
   タイで購入した方がよいのか?」
 という質問です。

 結論から言えば、
  「タイで購入して、取り付けた方が良い」
 ということになると思います。


 停電時でもしばらくの間コンピュータに電気を供給する装置を、
「UPS」と言います。
 購入する際は、電気屋さんにこう伝えれば、わかってもらえます。

 「UPS」は、「Uninterruptible Power Supply」の略で、
日本語では「無停電電源装置」です。

 UPSをパソコンに取り付けておくことで、急な停電時でも
約10分間は電源が確保されるため、その間にパソコンの電源を
切ることが出来ます。
 なおノートパソコンなら、バッテリー内臓しているため、
基本的には必要ありません。



  <参考>箱型UPS
 パソコン使用中に、急に電源が切れると、1秒に60回転という高速で回転する精密機械である
ハードディスクが傷ついたり、磁気に異常が出て、寿命が短くなったり、読み込めなくなったりします。

 タイでは、電圧は220Vですが、不安定で、プラスマイナス10Vくらいは普通です。
 危機管理の意識の薄いタイですが、銀行のATM、役所のパソコンには、かなりの割合で
UPSが取り付けられています。


 ある国立大学にあった生徒用のパソコン約1、000台にも、すべて取り付けられていました。
 ここの管理者の職員に尋ねたところ、
  「クラッシュすると、物理的な損害はもちろんのこと、復旧・修理のためのエンジニアの費用、
  また、再インストールやネットワーク、セキュリティの設定で、時間がかかるので、
  UPSを付けた方が安上がりなんですよ」
 とのことでした。


 UPSは、日本では安いものでも2〜3万円くらいが相場ですが、
タイでは、2千〜4千バーツが相場です。

 もちろん品質に違いはあるものの、タイのものでも十分使用に耐えます。
 内臓されているバッテリーは消耗品のため、2〜3年くらいで買い換える必要がありますので、
あまり高いタイプの物でなくても良いでしょう。


 なお雨季は、落雷の際のサージ(瞬間的な高電圧)にも、要注意です。
 雷が近くで鳴っていたら、パソコンは使用を止めて電源を落とすことをお勧めします。

 「ADSLモデム」は、微弱なノイズを増幅して通信しているため、雷の電磁波で非常に
ダメージを受けやすい構造になっています。
 念のためコード抜いておいた方が無難でしょう。

 次回のコラムでは、「変圧器」をとり上げる予定です。

                                      (Kenchan記)