タイには大小さまざまな法律事務所がある。日本と同じように、当地でも法律事務所というところはなかなか敷居が高く、気軽には訪ねにくいものだ。
以下に小林株式会社の経験を通じた法律事務所の選び方を述べたい。
まず何よりも必要なのは、自身の立場を見極めることだ。自分が何者なのかによって訪ね先も変わってくる。以下に3種類に分類したい。
@ 日本に本社がある法人 A 日本に本社のないタイ法人 B 個人
@の法人の場合、大体本社の方から利用する法律事務所を指定してくることが多く、現地で働く人間が選択できることは少ない。
実際には、特に大手欧米法律事務所の場合、各国事務所間でネットワークが構築されているわけではなく、各国の商習慣を理解しているかは別問題なのだが、選択できないのであれば仕方がないだろう。
問題はAとBの場合だ。率直に言って、大手の法律事務所は日本に本社のある法人の事件しか取り扱わないところが多い。
新たにビジネスを始める小さな会社なぞ、門前払いもざらだ。よって、小さな法律事務所を賢く利用する方法を考えなくてはならない。
当社として提案したいのは、年間顧問契約を結んで常時相談できる、ホームドクターのような法律事務所を作っておくことだ。
困難だがこれが理想だといい添えておきたい。 |