6.バンコクの交通事情(BTS、地下鉄、タクシー、ハイヤー)

 
  バンコクの交通状況  
     
  @ KENCHAN の Mini コラム 第2回 「タイの国鉄」
2010.05.12
  開通を待つ、都心から空港までの電車
2010.02.19
  高速道路代がUP
2009.12.18

   


バンコクの交通状況

 
  年々激化する悪名高きバンコクの交通渋滞。道路を作るより車の生産、購入の方が圧倒的にすばやく進み、 解決の目処のたたない問題となって何年もの月日が流れてきた。

 これまでは交通渋滞に対する自衛対策として住勤場所の接近しか考えられなかったが、永遠に完成しないのではないかと言われ続けた高架鉄道(BTS/スカイトレイン)が1999年についに完成。

 タイ人が自家用車に固執し続け交通渋滞が一向に解決しなくても、我々日本人は大量輸送機関を利用すれば渋滞を回避できる時代となった。ここで、日本人が関心を持っているバンコクの交通について簡単に説明しよう。

(1)BTS

 
  まず、なんといっても日本人の足として定着しているのは高架鉄道(
BTS/スカイトレイン)である。工事中は大規模な交通渋滞を巻き起こしたり、橋げたの落下事故を起こしたりと、不安ばかりを増長させる 代物だったが、199912月に晴れて開通。以来、大きな事故を起こすこともなく、順調な運転を続けている。

 難を言えば、エスカレーターのついている駅が少ないこと。プラットホームの位置は通常のビルの4階部分の高さに達しており、タイ人がBTSを避ける一番の原因となっている。

 しかし、暑さのあまり運動不足になりがちなバンコク生活。このくらいの運動量はエクササイズのうちと 割り切ってしまうのが一番だろう。

BTS緊急連絡先: PHONE0−2617−7141〜2

 
BTSマップ
 
 
BTSカード
 

種類

価格
(バーツ)

利用可能回数

料金/1回乗車
(バーツ)

備考

スカイカード

230

無制限

料金表通り

2年間有効。不足したら100バーツから追加可能。

学生用(回数カード)

160

10回分

16

30日間

.

210

15回分

14

.
.

360

30回分

12

.

一般用(回数カード)

250

10回分

25

30日間

.

300

15回分

20

.
.

540

30回分

18

.
 
シャトルバス
 

300バーツ以上の回数カードを購入した人はシャトルバス無料券をもらえる。ルートは以下の通り。

   ◎ Mo ChitCentral LadpraoMajor RatchayothinKasetsart USCB Park Plaza
   ◎ SurasakWongwian Yai
   ◎ KlongtonEkamai
   ◎ Thong LoSukhumvit 103
   ◎ On NutSukhumvit 103〜 Central Bangn

 
(2)地下鉄
 

 BTSに続く便利な大量輸送機関が我々の生活を助けてくれるのだ。都市高速輸送公社(MRTA)にその実態を問い合わせてみた。
MRTA 問い合わせ先:Phone 0−2690−8200 11 http://www.bangkokmetro.co.th

 

 全長20キロで3両編成。全18駅。運行時間は5時から24時まで。各駅が地下3階からなる。地下1階部分が小売店、ATM、お手洗いなど、地下2階部分が切符売り場 と改札、地下3階部分がプラットホームとなる。

 
■料金
 

 最低料金が14バーツ。1駅離れるごとに2バーツずつ増加する。最高料金は36バーツの予定だ。

 
■地下鉄BTS連結駅
 

場所

BTS

地下鉄

シーロム・ラーマ4世交差点

サラデン駅

シーロム駅

アソ−ク交差点

アソ−ク駅

スクムウィット駅

チャトチャク公園前

モーチット駅

モーチット駅

 
路線図
 
 
(3)タクシーの乗り方
 

 BTSが便利といってもどこにでも行ける訳ではない。基本の足となるのはやはりタクシーだろう。タクシーの乗り方なんて今更、と思われる人もいるだろうが、タクシーにこそお国柄が現れているのだ。たかがタクシー、されどタクシーだ。

ほとんどのタクシーにメーターが付いている。初乗り料金は35バーツである。距離と時間の併用制で、バンコク内の移動であれば100バーツを越えることはめったになく昔の料金交渉制の時と比べて多少安くなった。だが、念のため、乗る前にメーターを使うかどうか確認をした方がよい。

メーター制になっても、運転手がえらそうで乗車拒否もしょっちゅうという点は昔と変わらない。「雨が降っているし」とか「交通渋滞だし」とか「遠いなあ」とか、はてまた「もう帰りたいし」 などと、理由にならない言い訳がほとんどだ。こういう時は大抵料金を交渉する必要がでてくる。

おつりに端数が出た場合、返してもらえないことが多い。その度にいちいち腹を立てても仕方ないので、さっさと車を降りよう。諦めが肝心だ。悔しい人は小銭を用意しておけばいいことだ。
逆に料金が41バーツのところを40バーツにしてくれる時もある。

目的地を告げる時、地図を見せてもほとんどの運転手は地図を見ることが出来ない。英語がわかる運転手も少ない。したがって、タイ語で書いたメモを見せるのが一番わかりやすい。一番良い方法は目印になるホテルとか建物の名前を言い、そこから自分で歩いて目的地へ行く方法だ。

 
(4)ハイヤーサービス
 

 タイになれないうちは、少し高くついてもハイヤー利用が便利だ。電話一本で運転手付きの車を届けてくれる。ビジネスやショッピング、観光などの希望に添って配車が可能だ。車種(乗用車、10人乗りバン) などのリクエストも相談にのってくれる。

 
■プランの一例
 

行き先

料金(バーツ)

ドンムアン空港迎え → バンコク市内

 900

バンコク市内 3時間

900

バンコク市内 10時間

2,200

パタヤ 10時間

2,800

カンチャナブリ 10時間

2,800

 
  ◆上記の料金には車代、ドライバー代、ガソリン代が含まれている。
  ◆ 駐車料金、高速道路料金、施設及びアトラクション使用料金等は含まれていない。
  ◆ 規定時間を超えて利用する場合は1時間につき220バーツの超過料金が加算される。
  
◆ お泊りプランや工業団地行きプランなどもあるので、問い合せてみよう。
 



@ KENCHAN の Mini コラム 第2回 「タイの国鉄」
 【メルマガ143号掲載】   2010.5.12


  タイ人がイメージする「タイの国鉄」とは?
(1)スピードが遅い → 高速バスの平均時速は約100キロ。鉄道は約60キロ。
(2)定刻に着かない → 長距離路線では、最終終着駅に2時間ほど遅れるのが普通。
(3)駅がない → まだ線路が敷設されていない地域も多い。
(4)安全 → 高速バスと違い、暴走運転する事がないため比較的安心。
(5)チケットが取りにくい → 人気のある路線では、1週間前には完売していることが多い。
(6)サービスが今一 → 職員は公務員のため、民間に比べるとサービスの質は劣る。
(7)安い → 運賃は法律で決められており、また国の補助も出ているため良心的。

タイ人は、日程的にも時間的にも計画が立てにくい鉄道より、
事前予約が必要なく、手軽で目的地に早く到着する高速バスの人気が高いようです。

しかし外国人には、遅くとも旅情漂うタイの鉄道は人気があります。
また昔の日本のブルートレインが、塗装し直して、タイで現役で活躍しています。

なお下記は時刻表です。

南部線
http://www.railway.co.th/english/images/south.gif


東部線
http://www.railway.co.th/english/images/east.gif


北部線
http://www.railway.co.th/english/time_north.html


東北部線
http://www.railway.co.th/english/images/northeast.gif


タイ国鉄 ホームページ
http://www.railway.co.th/English/index.asp

(2010.5.12 kenchan)





開通を待つ、都心から空港までの電車
   【メルマガ140号掲載】   2010.2.19


  「いつになるか、誰にもわからないよ」

  これは、バンコク都心からスワナプーム国際空港行きの電車が、いつ開通するかという質問に対する答えです。

 もう、開通見込みの2009年8月から1年半が過ぎようとしています。しかし、当局者は現在でも開通予定日を言明していません。 空港から都心への約20kmを、ノンストップ約15分で走るという、外国からの旅行者にとっては待望の電車なのです。(基本的には24時間運転)
 
 現在、夕方の空港は、世界各国からの旅行者でタクシーのターミナルは混雑しています。中にはメーター付きであっても、2〜3倍の料金を請求されるというトラブルが続いています。かつ夕方の交通ラッシュに遭遇し、入国開始からウンザリさせられているのです。

  これらのトラブルを緩和し、都心へ向かう旅行者のアクセスの利便性を考えて建設されたのが、この高架電車なのです。 開通がディレーしている理由は公表されていませんが、原因の1つに当局内部での意志統一(組合が反対?)があるようです。

  外国人旅行者にとっては待望の電車ですが、タイ人にとっては、マイカーで空港に行くため困っていないようです。国民が困っていない電車の開通。よって期限はなく、延々になっています。ただ、じっと開通を待つ。これが関係者の一致した心境のようです。




高速道路代がUP
   【メルマガ138号掲載】   2009.12.18


  2009年12月22日(火)よりディンデーン−ランシット間の高速道路代がUPします。
北行き(ランシット行き)の場合、35バーツが60バーツにと、20バーツが25バーツの2回になります。南行き(ディンデーン行き)は55バーツが85バーツ(1回のみ)になります。

 これは政府機関と民間会社の建設以前からの契約らしく、2009年の初めに値上げの予定でしたが、年末にずれて実行することになったそうです。

 一方、値上げすることによって利用者が大幅に減ることが予測されており、短期間のプロモーションが計画されているそうです。
                                             小林則子