数年前におきたライブドア事件や、会社のTOB事件の時、問題になったのが「会社は誰のものか」 というテーマです。
既に、この本の紹介シリーズで「会社はだれのものか」という本を紹介し、そこに書かれている通り 「株主・従業員・さらには地域のもの」というコンセンサスに至っています。
更に、会社は「社会のもの」とまで、言い切ってます。
前置きが長くなってしまいましたが、以上の考えとは少し違って、「会社は私のもの」というタイトルで 書かれています。
しかし、実際のところこの本のタイトルは売らんがためのもので、内容をみると、それについての主張 が全くありません。残念。
それはそれとして、この本で感銘を受けた点は次のところです。
それは今問題になっている、国民参加の裁判官制度です。
「いずれ日本で行政と政治が自壊するであろう。その時、司法が日本を支えるであろう。
そのためには国民自身が裁判を経験し、関心をもってもらうこと」と。
なるほど。弁護士さんが書いた本だけあって、得られることが少なくないです。
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