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2009.3.5

 ■本の紹介(73)

「やっぱり会社は「私」のものだ」

実業之日本社

定価 (本体762円+税)

牛島 信 著

2008年12月発行


 数年前におきたライブドア事件や、会社のTOB事件の時、問題になったのが「会社は誰のものか」
というテーマです。

 既に、この本の紹介シリーズで「会社はだれのものか」という本を紹介し、そこに書かれている通り
「株主・従業員・さらには地域のもの」というコンセンサスに至っています。
 更に、会社は「社会のもの」とまで、言い切ってます。

 前置きが長くなってしまいましたが、以上の考えとは少し違って、「会社は私のもの」というタイトルで
書かれています。
 しかし、実際のところこの本のタイトルは売らんがためのもので、内容をみると、それについての主張
が全くありません。残念。

 それはそれとして、この本で感銘を受けた点は次のところです。
 それは今問題になっている、国民参加の裁判官制度です。
 「いずれ日本で行政と政治が自壊するであろう。その時、司法が日本を支えるであろう。
  そのためには国民自身が裁判を経験し、関心をもってもらうこと」と。

 なるほど。弁護士さんが書いた本だけあって、得られることが少なくないです。