今から400年前の徳川幕府が始まった時代の話であるが、その本質は今と全く変わらない。
つまり、一介の武士から大名へと出世するに際しての、心得を書いたものです。
今流に云えば、一介のサラリーマンが、その会社の社長にいかにしてなるか、の心得と同じ ようなものです。
会社経営者に限らず、人の上に立つ人、つまりリーダーとしての心得を書いています。
○ 命令を徹底させ、組織として機能させなければならない。
○ 部下にやる気を起こさせなければ勝てない。
○ 部下に信頼されなければ、敵より優れることができない。
以上の3項目は、この本の著者が最も強調したい内容ではないでしょうか?
さらに著者は「昔も今も上に立つ者は、すべから苦労人でなければならない。」と断言して います。(逆読み:苦労しないで人の上に立った人は役立たず)
小林社長のようにサラリーマン(役人)生活を経て経営者になった人にとって、この本は同じ ような境遇の人を描いており、相通じるものを感じられます。
月並みの言葉で云うなら、元気の出る本です。
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