トップ 社長室 社長の友情欄 読書感想 本の紹介(71)

2009.2.27

 ■本の紹介(71)

「<人使い>の極意
乱世を生き抜いた知将の至言

新潮新書

定価 (本体680円+税)

 小松 哲史 著

2008年12月発行


 今から400年前の徳川幕府が始まった時代の話であるが、その本質は今と全く変わらない。
 つまり、一介の武士から大名へと出世するに際しての、心得を書いたものです。
 今流に云えば、一介のサラリーマンが、その会社の社長にいかにしてなるか、の心得と同じ
ようなものです。
 会社経営者に限らず、人の上に立つ人、つまりリーダーとしての心得を書いています。

  ○ 命令を徹底させ、組織として機能させなければならない。
  ○ 部下にやる気を起こさせなければ勝てない。
  ○ 部下に信頼されなければ、敵より優れることができない。

 以上の3項目は、この本の著者が最も強調したい内容ではないでしょうか?
 さらに著者は「昔も今も上に立つ者は、すべから苦労人でなければならない。」と断言して
います。(逆読み:苦労しないで人の上に立った人は役立たず)

 小林社長のようにサラリーマン(役人)生活を経て経営者になった人にとって、この本は同じ
ような境遇の人を描いており、相通じるものを感じられます。

 月並みの言葉で云うなら、元気の出る本です。