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2011.8.8
■本の紹介(147)

マキャヴェリの言葉

PHP新書

定価 720円+税

本郷 陽二 著

2011年6月発行

 久々に経営者として、あるべき姿を描いた本に出会いました。この本は、帝王学としては最高の一冊です。
  高校の世界史でマキャヴェリーの「君主論」を学んだことはありますが、その時は中味まではわかりませんでした。彼の「君主論」と中国の孫子の「兵法」の2冊の本は、経営者にとって、又はリーダーにとって最高のバイブルでしょう。

 いろいろ教訓めいた表現が書かれている中で、次の一節を紹介します。読者の皆さんはどう思われますか。

【「ケチ」という評判が立つのを、組織のトップは恐れてはならない「見栄を張ったツケは必ず払わされる」つまり、業績が好転した時にも「今こそ将来に備えて倹約する時だ」と云って社員の気を引き締める。
  社員は自分たちが努力した結果の業績好転のはずと主張し、トップを「ケチ」と云うかもしれない。しかし、将来のために貯蓄することが大切、として倹約すること。たとえ悪評があってもです。】
 
  このくだりに感銘を受けました。                    (2011.8.5 K記 )